1.データの入力
時間割を知り尽くした豊富な入力機能で、スムーズな入力が可能です。
教師名、クラス名、科目名、コマデータなどは、
エクセルデータをそのまま貼り付けできます。
(1)基本条件の入力
最大
7日×10限まで可能です。
曜日名、時限名を変更できます。
〔各曜日の授業時数〕
曜日毎に授業時数を設定します。
クラスによって授業時数が異なる場合は、最大値を入力します。
(2)教師名の入力
〔時数〕時数を入力しておくと、
コマの過不足を自動でチェックできます。
〔禁止〕授業ができない曜日・時限を入力専用シートで設定します。
〔1日時数〕1日の授業時数の最大値を入力します。
〔連続時数〕1日の連続授業時数の最大値を入力します。
〔昼連加算〕連続授業が昼休みを挟む場合に加算できる値を入力します。
〔1日時数〕、〔連続時数〕、〔昼連加算〕は、割付条件の共通時数と異なる場合に入力します。これらの数値は時間割作成に移った後でも入力・変更できます。
(3)クラス名の入力
〔クラス〕通常はHR名を入力します。
〔時数〕時数を入力しておくと、
コマの過不足を自動でチェックできます。
〔学年〕単独コマ一括入力で使用します。
〔禁止〕基本条件で入力した授業時数より少ないクラスに対して、その曜日・時限を入力専用シートで禁止します。
(4)特別教室名の入力
〔特別教室〕HR以外で使用する教室名を入力します。
〔許容数〕特別教室を同時に使用できる
最大許容数や
曜日・時限毎の許容数を入力専用シートで設定します。特別教室(主に体育館)を同時に使用できるクラス数または教師数の上限値を設定します。
〔禁止〕授業ができない曜日・時限を入力専用シートで設定します。
〔分類条件〕下記の分類条件を設定できます。
・〔同分類禁止〕同じ学年(分類名)を同時に展開しない
・〔異分類禁止〕異なる学年(分類名)を同時に展開しない
・〔同日同分類〕同じ日に同じ学年(分類名)を入れる
・〔前後同分類〕同じ日の午前や午後に同じ学年(分類名)を入れる
(5)科目名の入力
〔科目〕授業内容の名前(小中学校では教科名、高校では科目名)を入力します。
〔同一科目〕異なる科目名を同じ科目に設定できます。
同一科目は同じ日に重ならないようにできます。
〔同一教科〕科目名に教科(小中学校では複数の教科をまとめた名前)を設定できます。
同一教科は同じ日に重ならないようにできます。
何とこの設定だけで、
複雑な選択科目に対しても同一科目や同一教科の設定が有効になり、簡単に授業効率の高いコマ配置を実現できます。
(6)選択科目名の入力
選択科目名とは、2人以上の先生で担当するコマに含まれる科目名をまとめた名前です。
通常の選択授業だけでなく、習熟度別授業、少人数授業、TT授業などの科目名も含まれます。
(7)選択クラス名の入力
選択クラス名とは、複数クラスが一緒に行う授業があるとき、その複数クラスをまとめた名前です。
コマデータで使用されている選択クラス名を自動で検索する機能があります。
1クラスの中に2コース以上(たとえば文系と理系)が混ざっているクラスでは、クラス単独の授業の他に、コース毎に行われる授業、他のクラスとの合同授業、さらにはコース内における選択授業などがありますが、このような複雑な
コース別授業でも、クラス名と選択クラス名を設定するだけで簡単にコマを作成できます。
(8)分類名の入力
特別教室を使用する生徒の学年や性別などを入力します。
体育館等を使用する授業において、
同じ分類名を持つコマの同時展開を禁止したり、
異なる分類名を持つコマの同時展開を禁止することができます。この機能により、同学年同士や同性の同時展開授業を禁止したり、または異学年同士や異性の同時展開授業を禁止できます。
準備に時間がかかる授業において、
同じ日に同じ分類名を持つコマを入れたり、
同じ日の午前や午後に同じ分類名を持つコマを入れることができます。この機能により、同じ学年の授業を連続して配置する(途中に他学年を入れない)ことができます。
(9)コマデータの入力
単独授業、選択授業、コース別授業、習熟度別授業、少人数授業、TT授業、時間続きの授業、特別教室を使用する授業、固定コマ、端数コマ、交換コマ、会議のコマ、空き時間など
すべてのコマはこのシートで入力します。
⇒【コマの作成方法】
科目名とクラス名が同じコマでも担当者や使用教室など一部の
条件が異なるコマはそれぞれ別のコマとして分けて入力するだけで、クラス内において同じ科目が同じ日に重ならないように時間割を作成できます。
種類の異なるコマを時間続きとして連結できます。この機能によりコマを固定することなく、授業前後の時間を空き時間にしたり、2時間続きの授業において1時間目と2時間目で授業担当者や科目名などを変えたり、数クラスを担当する講師の授業を連続させたりできます。
〔教師〕、〔科目〕、〔クラス〕などの項目はリストから選択入力でき、〔指定〕は専用シートで入力できます。
入力データはすべて文字列で格納されますので、キーボードからの入力も可能で、コピー&ペーストも自由にできます。また、エクセルデータをそのまま貼り付けることもできます。
コマデータは、教師別(教師−科目−クラス順)、クラス別(クラス−科目順)、科目別(科目−クラス順)および割付順に
並べ替えできるほか、
特定教師(複数選択可)や特定クラス(複数選択可)のコマを抽出できます。
●コマデータの入力アシスト機能
コマデータの入力方法が分からなくても、
入力アシスト機能を使えば簡単に入力ができます。
●単独コマの一発入力機能
単独コマは学年毎にコマ時数を入力するだけで、必要な
コマデータを一気に入力できます。
(10)連続禁止科目の入力
クラス時間表において連続して授業を行うことができない科目名(または選択科目名)を入力します。
連続禁止科目を有効にしたい場合は、割付条件の〔連続禁止科目を午前または午後の時限間で連続させない〕の項目をチェックします。ただし、この場合でも昼休みをまたぐ形での連続は許可されます。
2.コマの確認
入力したデータが正しいかどうかをコマを割り付ける前にチェックできます。
●時数の確認
入力したコマデータから、教師およびクラスの授業時数を計算し、
設定した時数との差を表示します。
時数が合わないときは、
特定の教師またはクラスのコマをまとめて表示できますので、
コマ時数の誤りを簡単にチェックできます。
▼風間先生のコマだけをまとめて表示させると…
▼1-2のコマだけをまとめて表示させると…
●データの確認
コマデータが正しく入力されているかどうかをチェックし、データに誤りがある場合、そのエラーを表示します。
このウィンドウのデータをダブルクリックすると、その
エラー箇所に直接ジャンプできますので、
修正も簡単です。
3.コマの割付
割付能力はベテラン教師以上です。
⇒【根拠はこちら】
コマの割付条件を詳細に設定できます。
▼割付条件
割付条件には次のものがあり、任意の条件を複数組み合わせて使用できます。
■教師時間表において
・1日の授業時数を設定時間(曜日毎に設定可能)以下にする
・1日の連続授業時数を設定時間(曜日毎に設定可能)以下にする
・昼休みを挟む授業連続時数は+αまで許す
・上記3個の共通時数より教師別時数(教師毎に設定可能)を優先する
・同じ時限の授業時数を設定時間(時限毎に設定可能)以下にする
・同じ時限の連続授業時数を設定時間(時限毎に設定可能)以下にする
■クラス時間表において
・同一科目を最大限別な日(コマ数が授業日数以下の場合は同じ日に重ねない)に配置する
・同一科目を設定した時間以上空けて配置する(同じ日に2コマ以上ある場合)
・同一科目を設定した日数以内の連続のみにしない
・同一科目を週初日のみにしない
・同一教科を最大限別な日(コマ数が授業日数以下の場合は同じ日に重ねない)に配置する
・同一教科を設定した時間以上空けて配置する(同じ日に2コマ以上ある場合)
・時間続きのコマが指定時限を跨がないようにする
・連続禁止科目を時限間で連続させない(ただし昼休みをまたぐ形での連続は許可)
・同じ科目を午前と午後に配置する
・同じ科目の午後の授業時数を設定(コマ数毎に設定可能)以下にする
・同じ科目の同一時限の授業時数を設定(時限毎に設定可能)以下にする
■特別教室時間表において
・同時展開数を最大許容数以下にする
・同時展開数を曜日・時限毎に設定した許容数以下にする
・特別教室毎に設定した分類条件( 同分類禁止/異分類禁止/同日同分類/前後同分類)を有効にする
全数検索型割付エンジンで、
割付能力は最高水準となっています。
コマの割付処理時間はコマの条件、割付条件およびパソコンの速度によって変わりますが、
割付は数十秒から数分で終了します。この速さに加え
パスコマはほとんどありません。
割付能力と処理時間は、コマの移動回数でコントロールできます。
従来の手作業と同様の手順で割付できます。
割付条件@で割付できなかった場合、より緩い割付条件A、B、…を用いて、すべてのコマを割付します。
任意のコマ(体育や選択コマ)まで割付した後、一旦中断し、確認・修正後に残りのコマを割付できます。
4.時間割の適正化
教師、クラス、特別教室に関して、割付条件に合うように
時間割のかたよりをなくす作業をあらゆる角度から実行し、完成度の高い時間割を自動で作成します。
⇒【根拠はこちら】
ます。
適正化できる条件は、コマの割付で使用した割付条件と同様であり、任意の条件を複数組み合わせて使用できます。
▼例えば、全教師の3時間連続を解消させると…
《適正化前》 《適正化後》
数秒から数分後に適正化した結果を報告します。
◎:適正化条件に合うようにすべてのコマを移動できた
△:適正化条件に合うように一部のコマを移動できた
×:1個も適正化できなかった
ここで『適正化の結果』ウィンドウの教師名をクリックすると、その時間表を表示し、
適正化できなかったコマを色別表示します。
優先順位の高い順に、任意の条件を複数組み合わせて適正化を行うことによって、
ほとんど手直し不要の時間割を作成できます。
もう、
先生がコマのバランスをチェックする必要はありません。
5.時間割の調整
時間割の最終調整も『時間番』にお任せください。
割付条件に合うようにコマを自動で移動します。
コマの移動、移動候補、強制移動、手移動、引き抜き、固定、半固定、禁止、代入、代入候補、強制代入、手代入、コマ修正、コマ複製、コマ廃棄、新規コマの作成など
豊富な機能があります。
修正した時間割を1ステップ前の状態に戻したり進めたり、しおりを設定した位置まで一気に時間割を戻したり進めたりできます。
●移動
移動したいコマを移動先までドラッグすると、
割付条件に合うように自動的にコマを移動します。
このとき、移動のあった教師時間表とクラス時間表はすべて画面で確認できます。移動確認画面では、
移動のあったコマは赤色で表示され、教師時間表では
移動前のコマも小さく表示されますので、移動状況をビジュアルに確認できます。
▼例えば、小林先生の月曜日1限のコマを木曜日4限にマウスでドラッグすると…
コマ移動のあった教師名、クラス名および特別教室名が表示され、その名前をクリックすると該当する時間表を表示し、コマの移動状況をビジュアル表示します。
●移動候補
移動したいコマを曜日部分までドラッグすると、
移動可能な曜日時限をオレンジ色で表示します。
▼例えば、小林先生の月曜日1限のコマを「月」曜日にドラッグすると…
ここでオレンジ色の曜日・時限をクリックすると移動確認画面(前述と同じ画面)が表示され、移動したコマを画面上で確認できます。
もう、
先生がコマの移動を考える必要はありません。
コマの移動は『時間番』にお任せください。
●条件確認
割付条件に合わない教師、クラス、特別教室の時間表の検索や
条件に合わないコマの色別表示ができます。
したがって、
先生が割付条件に合っているかどうかをチェックする必要はありません。
▼例えば、1限目の授業時数が4時間以上になっている先生を検索すると…
条件に合わない教師名が表示され、その教師名をクリックすると、その時間表を表示し、条件に合わないコマを赤色で表示します。
▼例えば、同一科目が2日以内の連続のみになっているクラスを検索すると…
条件に合わないクラス名が表示され、そのクラス名をクリックすると、その時間表を表示し、条件に合わないコマを赤色で表示します。
●手作業用
コマ板形式でコマの抜き差しを行いたいときは、教師一覧表(手作業用)およびクラス一覧表(手作業用)も使用できます。どちらの一覧表においても曜日(時限)軸は縦または横方向に変更できます。
[移動候補]を実行すると、教師とクラスが共に空いている(割付条件は無視)曜日・時限が表示されますので、ここから移動先を選択します。このウィンドウでは他のコマは移動しません。[代入候補]も同様です。
●豊富なメニュー
その他、
時間割を知り尽くした豊富なメニューで時間割の調整作業もストレス無し!
修正したい曜日・時限にマウスを合わせ右クリックすると、必要なメニューが表示されます。
教師時間表、クラス時間表および未代入コマに対して、まとめてコマの引き抜き、固定、半固定、代入、修正、複製、廃棄などができますので、
時間割作成途中での突然の変更や
年度途中で時間割を大幅に変更する場合にも柔軟に対応できます。
また、コマ番号が同じコマ、同じ同一科目を含んでいるコマ、同じ同一教科を含んでいる
コマを着色表示できますので、確認作業がスムーズにできます。
6.時間割の印刷
豊富な設定により、教師一覧表、クラス一覧表、特別教室一覧表、教師時間表、クラス時間表、特別教室時間表を貴校に合った様式で印刷できます。
《書式の設定》
・曜日(時限)軸方向の切り替え
・コマの印刷内容の設定
・教科や学年毎の区切り線の設定
・時間割を区別するためのヘッダーの設定
・時間割一覧表を用紙1枚に全面印刷
・クラス掲示用の拡大印刷
・教師名、クラス名、科目名などのラベル名の変更
・教師やクラスの印刷順序の変更
・印刷プレビュー
・クリップボードへの出力(クリップボードへ出力すると、エクセルに直接貼り付けできます。)
▼印刷の設定
●印刷サンプル
下記のいづれにおいても、曜日・時限の印刷方向は縦または横方向に切り替えできます。
■教師一覧表
コマの表記は、科目名、クラス名(選択クラス名)、特別教室名の中から任意のものを任意の順で選択できます。
▼科目名とクラス名(選択クラス名)をこの順で印刷した例
■クラス一覧表
科目名(選択科目名)は必ず印刷され、単独科目の教師名や特別教室名を印刷するかどうかは選択できます。印刷順は、科目名(選択科目名)、教師名、特別教室名の順で固定されています。
▼科目名(選択科目名)と単独科目の教師名を印刷した例
■特別教室一覧表
クラス名(選択クラス名)は必ず印刷され、教師名や科目名を印刷するかどうかは選択できます。印刷順は、クラス名(選択クラス名)、教師名、科目名の順で固定されています。ただし、使用数が2以上の時は使用数のみが印刷されます。
▼クラス名(選択クラス名)と教師名を印刷した例
■教師時間表
コマの表記は、科目名、クラス名(選択クラス名)、特別教室名の中から任意のものを任意の順で選択できます。
▼科目名とクラス名(選択クラス名)をこの順で印刷した例
■クラス時間表
科目名(選択科目名)は必ず印刷され、単独科目の教師名や特別教室名、および選択科目に含まれる内容(科目名、教師名、特別教室名)を印刷するかどうかは選択できます。印刷順は、科目名(選択科目名)、教師名、特別教室名の順で固定されています。
▼科目名(選択科目名)と単独科目の教師名を印刷した例
▼選択科目に含まれる科目名と教師名を印刷した例
■特別教室時間表
クラス名(選択クラス名)は必ず印刷され、教師名や科目名を印刷するかどうかは選択できます。印刷順は、クラス名(選択クラス名)、教師名、科目名の順で固定されています。
▼クラス名(選択クラス名)と教師名を印刷した例
■選択科目一覧表
クラス時間表で使用している選択科目名、その選択コマが使用しているクラス名、およびその選択コマに含まれる科目名・教師名・特別教室名をクラス順に印刷します。
●エクセルへの貼り付け
印刷の出力先をプリンターからクリップボードに変更するだけで、印刷物と同様のデータ(罫線なし)がクリップボードにコピーされますので、エクセルを起動し〔貼り付け Ctrl+V〕を実行するだけで、時間割をエクセルに貼り付けることができます。予めセルの書式設定をしておけば、好みの様式で即座にプリントアウトできます。
下記のサンプルは、エクセルに貼り付けした加工前の時間割になります。
セルの内容については印刷と同様に設定できます。
▼教師一覧表
▼クラス一覧表
▼教師時間表
▼クラス時間表
ヘルプ機能
使用方法、コマの作成方法、活用方法について詳細なヘルプがあります。
ほとんどの画面において、
F1キーを押すとその画面の使用方法を表示できます。
知りたい情報がどこに記載されているのか分からない場合は、[検索(S)]で
任意のワードが含まれる項目を検索できます。
▼使用方法
▼コマの作成方法
コマの作成方法やコマ条件の取り扱い方について、多くの具体的な事例を踏まえながら解説しています。
中学校及び高校のサンプルデータが付いていますので、参考にしてください。
▼活用方法
時間割作成がスムーズに行われるように、さまざまな角度から『時間番』の使い方について記述しています。
その他
■土曜授業
時間割作成後に、授業日数や各曜日の授業時間数の変更、および任意時限の学校全体の授業コマを一括して切り取り、コピー、貼り付けができます。これにより、土曜授業を月数回行い、特定の曜日に土曜授業の一部を順番に入れ込むような場合の時間割が容易に作成できます。
■帯時間割
割付条件において〔同一科目を * 時間以上空けて配置する〕と〔週初日〜週末日〜週初日の順にループとみなす〕をチェックすることによって、番号順に授業科目が1列に並べられた帯時間割(テープ時間割、スライド時間割)も作成できます。
■環境設定
画面に表示するフォントとそのサイズを設定できます。
教師名、クラス名、特別教室名、科目名などの文字数を設定できます。
コマの幅およびコマの色を設定できます。
■適用制限
現在の適用制限は下記のようになっています。(ご要望があれば変更可能です。)
授業日数 7日/1週
授業時数 10時間/1日
教師数 200
クラス数 100
特別教室数 100